橋姫(はしひめ)
橋姫の社は山城の国宇治橋にあり。
橋姫はかほかたちいたりて醜し。
故に配偶なし。
ひとりやもめなる事をうらみ、人の縁辺を妬み給ふと云
橋姫とは、橋を守る女神のこと。
橋姫神社に祀られている神。
瀬織津媛または、橋姫。
特に宇治橋のたもとの橋姫神社に祀られている
「宇治の橋姫」を差す。
宇治ばかりでなく、古くからある大きな橋では、
橋姫が外的の侵入を防ぐ橋の守護神として祀られている
本来は橋を守る神であったが、
中世に入ると、自分を捨てた男を呪い殺す、
丑の刻参りのモデルになった姫である、という伝説が加わる。
石燕の画は、橋の守護神としての橋姫ではなく
嫉妬に狂い男を呪おうとする姿が描かれている。