逢魔時(おうまがとき)

黄昏をいふ。
百魅の生ずる時なり。
世俗小児を外にいだす事を禁む。
一説に王莽時とかけり。
これは王莽前漢の代を簒ひしかど、
程なく後漢の代となりし故、
昼夜のさかひを両漢の間に比してかくいふならん


逢魔時、大禍時(おおまがとき)は、
夕方の薄暗くなる、昼と夜の移り変わる時刻を意味する。

かはたれどき、雀色時、たそかれどき等
各地にて様々な名称があるが
要は、薄暗くものの輪郭がはっきり見えない
夕暮れ時を表す言葉である。

夕暮れ時は、この世とあの世が出会う時間帯。
街の中にも、この世ならぬものが跋扈する。

現在でも、交通事故の最も多く発生する時間。
魔の時は、今でも生きている。