●呪い |
1.言霊信仰に起因する呪い |
奈良時代以前 |
2.呪禁道による呪い |
奈良時代 |
3.陰陽道による呪い |
奈良時代〜平安時代 |
4.密教系の呪い |
平安時代〜 |
how to 言霊信仰に起因する呪い |
準備するものなど、特にありません。 呪いの言葉を発声すればいいのです。 「呪ってやる」でOKですが、 呪うの古代語「トコイ」と発声する方が 更に効果的かも 言霊については、下記の書籍を 参照されたし。 言霊信仰の源流から、現代までの 歴史的展開の諸層を系統的に 追求している。 八幡書店 「言霊信仰」 豊田国夫/著 12,600円 ISBNコード 978-4-89350-275-9 |
how to 蠱毒(こどく)−1 |
動物の死霊を操作して、相手に呪いをかける方法。 他の呪法と混ざり、いろいろなバリエーションがあるが、 オリジナルはこうである。 準備するもの) ・毒を持つ動物、霊力の強そうな動物 (例 蛇・犬・狐・トカゲ・カエル・ムカデ・蜘蛛) ・動物を閉じこめる容器。大きさは、余裕を持たせて。 手順) 1)動物を一つの容器に入れる 2)エサを与えず共食いさせる 3)最後まで生き残ったものを取り出して殺す 4)死骸を干して焼き、呪うべき相手に飲ませる 蠱毒については、下記書籍をお薦めします。 中国の蠱毒について述べられたものですが、 よりオリジナルに近い形であると思います。 風響社 「中国の〈憑きもの〉 華南地方の蠱毒と呪術的伝承」 川野明正/著 5,250円 ISBNコード 978-4-89489-301-6 |
how to 蠱毒(こどく)−2 |
蠱毒のバリエーションの一つとして、 猫蠱(猫鬼)というのがあるので紹介する。 準備するもの) ・猫。種類は問わない。 ・子供の死体。1歳くらいが望ましい。 手順) 1)猫を一匹飼い慣らす 2)1歳くらいで早死にした子供の死骸を手に入れる 3)夜半に猫を抱き死体の周りで禹歩(うほ) 4)猫の首と死体の首を切り落とす 5)死体の首を猫の腹の中に入れる ここまで行えば、たちまち人面猫の猫蠱(猫鬼)となり、 術者の意のままに働くという。 |
how to 厭魅(えんみ) |
現在に残る「ワラ人形」の原型。 蠱毒と同様、様々なバリエーションが現在まで 伝承されている。あまりにバリエーションが多く、 どれがオリジナルか定かではない 古いと思われる方法を紹介する。 準備するもの) ・木板。薄いもので可。 ・弓矢 手順) 1)木の板を人形(ひとがた)に削る 2)削りながら、これは呪う相手だと念ずる 3)人形ができたら、急所(頭、胸など)に矢を射かける ただ、矢を射かける代わりに、針を刺すとか、 金槌で叩くとかの方法もあるようだ。 人形の代わりに、相手の髪や持ち物、写真などを 使うというバリエーションもある。 |
how to 陰陽道による呪い |
前述したとおり、この呪いはスペシャリストのみが 行えるもので、一般庶民には難しい。 手っ取り早い方法は、陰陽師に報酬を払い、 呪ってもらうのがいいと思う。 それでも、どうしても自分の手でというなら、 式神作りからはじめないといけない。 式神造りを詳しく学びたいという方は、 ※大分館書店「加持祈祷秘密大全」(小野清秀著) −−2100円だったかな? を、参考にして貰いたい。 十二神将などの呪札の書き方や、 様々な実践呪術が紹介されている。 ※ 残念ながら「加持祈祷秘密大全」は、 入手不可となりました(2008年トーハン調べ) 古本屋で運良く見つけたら、即ゲットしよう |
how to 密教の呪い |
これも、前述したとおり、 スペシャリストによってのみ行える呪い。 密教系の寺のお坊さんに依頼して 呪ってもらう他はない。 ただ、過去において、呪い調伏を引き受けていた 寺でも、現在は表だってやっていないから注意。 やっぱり、呪いをやっていたとなると、 お寺のイメージが悪くなるから、お坊さんたち、 たいていは、呪いなんてこの寺ではやってないし 呪いの方法も知らない って言うね。 多額の報酬を払うと、引き受けてくれることがある。 ○スペシャリストでなくても密教呪文は使えると 一般大衆向けに書かれた、How to本 実業之日本社 「密教福寿開運法 願いをかなえる開運呪文パワー」 三郎丸光明/著 1,365円 ISBNコード 978-4-408-32111-0 ○中国の呪符について、調査・研究した書 ビイング・ネット・プレス 「道教的密教的辟邪呪物の調査・研究」 大形徹/編 坂出祥伸/編 頼富本宏/編 16,800円 ISBNコード 978-4-434-05498-3 |
how to 修験道の呪い |
これも、修験者というスペシャリストが必要。 だけど、呪いの作法は伝わっているので 紹介しておきます。 準備するもの) ・明王像。掛け軸でも可。 ・明王に関係のあるお経。 ・明王をいぢめる道具。素手でも可。 手順) 1)壇(祭壇)を作り明王像を置く 2)明王像の前で、お経を読み、呪いを念じる 3)数日間して効果が現れなかったら、 呪いを聞き届けたまえ と念じながら、明王の 頭とか腹とかを叩く。 4)まだ効果がなければ、更に激しくいぢめる。 この方法を試みて、明王のバチが当たっても 私は責任とりませんよ〜! 修験道の職能,修法,祈祷法が記された 希少な史料。 柏書房 「近世修験道文書 越後修験伝法十二巻」 宮家 準 解題 羽田 守快 解説 13,650円 ISBNコード 978-4-7601-2807-5 |